【ご報告】第2回フリーキャンプ2014 in赤村・油須原


 2014年12月27日~29日に開催した2泊3日のフリーキャンプが、おかげさまで無事終了しました。
 送り出してくださり見守ってくださった保護者の皆様、様々な形で応援・協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。

 このフリーキャンプ、土居自然学校としては2回目の開催となりました。夏のフリーキャンプを終えたときに感じた手応えと、子ども達や保護者の方々のリクエストは、フリーキャンプ開催への原動力となり、子ども達の可能性を信じて企画いたしました。
 今回は、年末開催での設定に参加希望が少なく、日程を短縮させていただき日程を集中して参加いただきました。さらに少人数ということで、施設ではなく自宅を会場としました。なんだかホームスクール?合宿?そんな雰囲気のキャンプでした。
 参加メンバーは4名(小学4年生~中学1年生)、それぞれ1泊~2泊の間の日程での参加でした。
 地域は、近隣の田川郡内・北九州市内からや大分県からなど、遠くからも参加してくださいました。そして、ボランティアとして1人、男性スタッフに来ていただきました。また、近隣の子ども達との交流も行うことができ、賑やかな日もありました。
寒さ、風邪、食事、休養など安全面には十分気をつけながらでしたが、期間中は、珍しく冷え込む事もなく、雨もなし、天候に恵まれたキャンプとなりました。

 子どもたちにとっても、私たちスタッフにとっても、チャレンジな3日間、その様子を御報告致します。

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<1日目>12月27日(土)晴れ

 初日は、3人です。
 そうしたら1人、電車を乗り過ごしましたっ!という連絡が、次の電車は1時間後・・。
 しかし、「まずは近くの駅まで出迎えドライブしよう!」からスタートしました。こういう事すら遊びにしていく子ども達、面白いものです。

 家に帰るとさっそく今日・明日の予定と、そして何を食べるかといった作戦会議となりました。
 自己紹介でお互いの話をしたあと、何をやりたいか、何を食べたいか(作りたいか)を出し合うところからスタート。また、思いついたらその都度出し合っていきます。ここで出てきたものは、できるだけ実現できるように、3日間をすすめていく予定です。

 ということで、夕食のアイデアは手打ちうどん。おかずは、かきあげ、大根おろしに大根餅。
 かき揚げにしいたけを入れて欲しいというリクエストもありました。このしいたけ入りかき揚げは大分県・日田市から参加の男の子の提案。さすがしいたけの本場、よく知っています。
 もう1つ、希望のあったロールキャベツは、明日の餅つきに持っていくおでんの具の一つとなりました。

 夜は肝試しをするなんて声が上がっていたので、真っ暗な夜道を源じいの森温泉まで散歩。しかし肝試
しというよりも仲良く話しをしながらのナイトハイクとなりました。
この日は快晴、満天の星に星座観察もしながら歩きます。オリオン座、カシオペア座、スバル・・天の川
も見えて感動の肝試し・・いやナイトハイクでした。
 散歩の後は冷えた体を温泉でほっこりさせて、冷えないうちにおやすみなさい。1日目を終えました。

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<2日目>12月28日(日)曇り

 1日目が明けた朝、冷え込む事もなくぐっすり。ようやく起き出してきて朝食準備です。
時間管理も子ども達におまかせなのです。そうこうするうちにボランティアスタッフの「ひかる」がやってきてメンバーが1人増えました。そして午前中にはもう一人中学生が参加です。

 今日は隣の川崎町の有機農家、片桐さん宅にてお餅つきに参加。毎年、農園主の片桐さんのお友達や近所の方々がもち米を持ち寄って餅つき会をされているので、そこへ便乗です。私たちは玄米餅が食べたくて、玄米をもって行きました。今年は中国からの留学生もいて、一緒に餅つきをしました。近所の小学生たちも来ていて、あっという間に仲良くなって遊びまくり・・、餅つきよりも、遊ぶ方に夢中でした。帰り際には住所交換をしていました。この近所の子どもたちは、私たちと同じように友だちどうしが誘い合って泊まりにきているそうです。
帰りがけには、釣り道具屋さんに寄りました。実は、釣りがしたいというのがリクエストなのですが、スタッフは、あまり釣りの経験がなく・・・でも、この山の中にも、釣り具やさんがあるんですよね!
 そこで釣り具やさんと相談して、糸と針・浮き・おもりなどがセットされたものを購入、竿は竹を伐って自作することにしました。
 
 夕食は、リクエストのあったハンバーグです。合挽ミンチを使った普通のハンバーグと大豆ミンチを使ったベジハンバーグの両方です。その他にもカボチャスープ、大根のサラダ、白菜のおひたしも作りました。
 明日は源じいの森で釣り、焚火、木登り、ケーキ作り・・なんだかいろんな事を考えているようです。
 こんな感じで子ども達のペースで進んでいます。

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<3日目>12月29日(月)晴れ

 あっという間の最終日、朝早く起きてお弁当を作りました。今日は朝から1日、源じいの森へ遊びに出かける事になっています。昨日ついたお餅とお雑煮の朝ご飯を食べたらおむすびを握ります。みんな器用でスタッフもびっくりでした。
 身支度を整え、掃除をしていたら、たいすけのマジックショーが始まりました。これもリクエストにあったもの。エッ?なんで?と不思議な時間でした。
 さて、準備もできたので、さっそく釣り竿用の篠竹を切り出しに出かけました。
そして、自作の竿を持って、いざ川へ!でも、なかなか釣れません。なんとか釣ろうと、それぞれ釣り場所を変えたり、いろいろ工夫しながら、ああしたら、こうしたら・・といろいろ考えるのがどうも面白かったみたいで、解散の時間ギリギリまでがんばっていました。結局、誰も釣れなかったけど、またの機会ですね。
 お昼はそのまま野外で、みんなで握ったおむすびと、豚骨ラーメン風・糸こんにゃくの中華風豆乳スープ。おやつはリクエストのケーキ。ダッチオーブンで紫芋と米粉のケーキを焼きました。
 それほど寒くなかったので、外で過ごすのもちょうどいい1日でした。
 午後3時に、油須原駅で解散。上り・下りの列車に合わせてお見送り。駅があると、こういうのができていいなあと思いました。

 みんな、ケガや病気も無く元気に過ごしました。おつかれさまでした。
 そしてありがとうございます。またキャンプに来てくださいね。

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<キャンプをふりかえって>

 このキャンプも2回目となりました。1回目を終えた時、様々な方々から意見をいただき、共感をいただき、理解をいただきました。それは私たちの行う、これからの自然学校のあり方に大いに刺激をいただくものとなりました。それは今回のフリーキャンプの実施において大きな推進力となりました。

■ なぜフリーキャンプ?

 今、子どもたちは何をするかを、あらかじめ決まってっている、あるいは決められた選択肢の中から選ぶ、ということが多いのではないか?そういうことが私たちの中で常にありました。
 そうした時、『それとは全く違うものをやりたい!』そう考えるようになりました。
 子どもも大人も、その場にいる人たちみんなで、その「場」のことを一緒に決めて行く、そういったキャンプをやっていったらどうなっていくのか。
それはキャンプにおけるすべての事を決める鍵を「全員が持っている」ということになります。
そこから見えてくるものがある気がしてならなかったのです。
 そのためには「直感と思いつき」「対話と活語」が大切な要素になります。
私たちは心に思いついたことは実現可能である、ということを実感して欲しいと考えています。そして、やってみることで、次への展開が見えてきます。その瞬間に思いついたことを誰かと話すと、そのとき必要な答えがやってきます。そして、キャンプ中は「今、ここに」体も頭も心もその場にいてほしいと思っています。今その瞬間、瞬間の生きた場を大切にしたいと思っています。それは生きた学びとも言えます。必要な時に必要な情報が必要なだけ手にすることができるのです。未来のために、将来のためにとか、今とつながっていない未来は死んだ学びに他なりません。
 よく子ども達は「ヒマー」と言います。しかし、暇な時間・何も決まっていない時間・何をしてもOKな時間は、自分をとり戻す時間と私たちは考えています。また、その時間は何をしたら楽しいのか気持がよいのかなどを自ら考える時間にもなります。ですからこの言葉がでた時私たちスタッフは内心ニヤリとしています。
 今私たちは多様な「学び」のあり方を模索しています。オルタナティブスクール、デモクラティックスクール、多様なカリキュラムの学校…などの存在が、いまクローズアップされてきました。子どもたちの日常の学びの場・育ちの場も、もっと多様であってもいい。公教育以外の学びの場へのニーズは、増えてきています。つまり、過去の学びのパラダイムからの転換が図られようとしています。
 そうした中で、フリーキャンプは、キャンプの中でできること、もっと言えば自然学校のあり方としてのトライアルだと私たちは考えています。

■ フリーキャンプで大切にしていること

★ミーティング/「対話と活語」
 キャンプの内容としての遊び、学び、創作、食事メニュー、生活時間としての食事、入浴、起床・就寝など、そして生活のルールなどをその場にいる皆で決めていきます。
 さらに、トラブルの解決、ふりかえり、課題、提案なども行っていきます。

★生活と暮らし
 ・食べること:食材は顔の見えるところから。その季節にその土地で手に入るもの、素材の味を生かす
        調理方法、調味料を使う。作れるものは作る。あるものを生かす。
 ・生活に必要なことはみんなで分担する。そして、今あるもの今いる環境で、工夫をする。

★キャンプは、「非日常」でなく「異日常」
 ・日常からかけ離れたものではなく、もう1つの「日常」と捉えています。それはいつもとちょっと違う
  場所で、いつもとちょっと違う人たちと生活するけれど、「自分」があることには変わりないからです。

以上、ありがとうございました。次回のキャンプでもお会いできる事楽しみにしております。
                             土居 自然学校
                              土居 元、高藤麗子

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