2015年5月2日~4日に開催した2泊3日のキャンプ。おかげさまで、無事終了いたしました。
参加して一緒にキャンプをつくってくれた皆さん、送り出し見守ってくださった保護者の皆さん、そして場所を提供してくださりティピーづくりを教えて下さった講師の由(よし)さんはじめ、様々な形で応援・協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
今回参加のメンバーは15名(男子4名、女子11名)で、
小学1年生~中学3年生まで、バラエティに富んだメンバーでした。
これにスタッフ役の大人5名が加わって、総勢20名で過ごしました。
電気もガスも水道もない、建物もない場所でのキャンプ。
しかも、2日目・3日目はあいにくの雨。
そして暑くなったり、朝晩は冷え込んだりと、気温の変化も大きかったです。
それでも、ティピーと雨よけのシートやテントだけで、
工夫しながら3日間を過ごすことができました。
天候に関わらず、こんなにシンプルで簡単なつくりのものでも
快適に過ごせるということを、子どもも大人も共に実感することができたことは、
良い機会になったと思います。
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キャンプの概要
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<日 時> 2015年5月2日(土)~4日(月・祝) 2泊3日
<場 所> 山の中の秘密基地(福岡県田川郡赤村)
<参加者>
子ども15名(小学1年生~中学3年生:男子4名、女子11名)、スタッフ5名
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キャンプの様子
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<5月2日(1日目)>
13時30分に油須原駅に集合。
保護者の皆さんに見送っていただいて、キャンプ場所へ歩いて向かいました。
キャンプ場所には、スタッフであらかじめ作っておいた8メートルサイズと5メートルサイズのティピーが立っています。
この2つのティピーが、今晩、全員が寝る場所になります。
荷物を降ろして、まずは場所の使い方などのオリエンテーション、そして自己紹介。
そして、フリータイム!・・・と言ったとたんに、全員、川へ降りていきました。
この日は本当にいいお天気で、絶好の川遊び日和です。
思い思いに好きな場所を見つけて遊びはじめ、中にはさっそく水の中に入っている子もいました。
夕食は、カレー。
手作りのコンロで薪の火を使って、水はポリタンクに汲んできた水を大事に使います。
今回、食事の準備は、当番は決めずに誰でも自由参加で、スタッフと一緒に、
というスタイルでしたが、
中には1日目から最終日までずっと火の番をしてくれた子もいました。
夕食が終わるころには、うっすらと暗くなってきました。
源じいの森温泉であったまり、帰ってくる頃にはもう真っ暗。
こうして、1日目の夜は更けていきます・・・。
<5月3日(2日目)>
キャンプの朝は早い。
6時前にはもう明るく、早く起き出してきた子の声が聞こえてきました。
火を焚いて朝食の準備を始めると、さっそく手伝いに来てくれました。
今日も1日楽しもう・・と話していたら、雨!
曇りのち雨の予報は出ていたのですが、もう降り出すとは。
さっそく、ブルーシートを張って、簡易テントを立てて、食事スペースの雨対策です。
なんとか雨よけをしての朝ごはんになりました。
今日は、自分たちでティピーを作る日。だけど、雨は止みそうにありません。
雨を待つ間、8mティピーの中で、しばし全員で、名前を覚えるゲームなどをしました。
それでも雨はやまないので、思い切って竹林へティピーの材料調達にいきました。
竹林の中は、意外と雨にぬれません。
6本の竹を切り、3メートルにそろえて、8mティピーの中へ持って入りました。
大ティピーの中で、小さなティピーを作るという作戦です。
ここからは、講師の由(よし)さんに進めていただき、お昼前には、小さなティピーが1つ完成しました。
ティピーの中でお昼ごはんタイム。
そして、雨が降り続く中、午後は自由遊びに。
8mティピーの中では、風船を作ったり、その風船でボール遊びが始まったり・・・
ティピーの中は、まるで公民館かホールみたいに広々としているのに驚きました。
また、外では、竹細工をしたり、竹を使って野球が始まったり・・・
それぞれに、好きなことを見つけて遊びました。
そうやって遊んでいたら、あたりに法螺貝の音が・・。
なんと、山伏さんがキャンプを訪ねてきてくれたのです。
なんというサプライズ!キャンプも盛り上がっていきます。
夕食は、野草ピザと豆乳米粉シチュー。
集めてきた野草(よもぎ、みつば、カラスノエンドウなど)を、思い思いにトッピングして、ダッチオーブンで焼きました。
少し冷えこんできたので、温泉でゆっくりあたたまりました。
前日は遅くまで起きていた子もいましたが、この日は、遅い子も22時すぎには寝付いていました。
<5月4日(3日目)>
最終日の朝も雨。でも、もう少ししたら上がりそうです!
朝ごはんを終えたら、キャンプ場所の片付け。
そして、前日に作ったティピーを竹林の中に持って行って立て、たけのこ掘りをしました。
たけのこは、お家へのおみやげです。
今回は、自分たちで作ったティピーには泊まれなかったけど、今度は泊まれたらいいね!
お昼ごはんの準備をしていたら、いつもよりも大人数、続々とお手伝いに集まってきました。
そろそろ、ここでの流れにも慣れてきたかな?というところでしょうか。
お昼ごはんは、赤村のパン工房さんで作っていただいた、焼き立てパンのオープンサンド。
お楽しみはポップコーンにイチゴ!
たくさんあったと思ったら、あっという間になくなりました(笑)。
お昼頃には、雨も上がって、気持ちのいい晴れ間が見えてきました。
あっという間の3日間。最後はティピーの中でふりかえり。
そして、キャンプ地を後に、保護者の皆さんの待つ油須原駅まで、歩いていきました。
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キャンプをふりかえって
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雨風をよけて過ごす場所は、本当にシンプルでいい・・・
子どもも大人も、そのことを体で実感した3日間だったように思います。
このキャンプは『ティピーで過ごす』『整備されていない場所でのキャンプを楽しむ』
といった大きなテーマは決めていましたが、細かい時間割は設定していませんでした。
そのときそのときに、見つけたことや、心を動かされることに、
気持ちを向けていく時間や、
この場で自分はどう動くのか・・・といったことを考える時間は、
十分あったのではないかと思います。
今ふり返ってみると、
小学校1年生から中学校3年生までと年齢幅の広いキャンプでしたが、
それぞれ個人個人が皆の事を考えて行動していく事を、
無理なく出来たキャンプだったように思います。
私たちは、この感じ、考え、行動(挑戦)する一連の流れが
今の子どもたちに取って必要な大切なことだと考えています。
そういう機会を、場を、今後も作っていきたいと思っています。
次回のキャンプは、夏休み(8月)を予定しています。
日程は調整中です。
自分たちでやりたいことをすすめていくスタイルの「フリーキャンプ」です。
その他にも、楽しい企画を考えています。詳細は、決まり次第ご連絡いたします。
また一緒にキャンプできることを、楽しみにしています。
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